私は火の鳥(竹下景子の声で)
「漫画は本妻でアニメは愛人」と公言していた通り、手塚治虫は愛人に振り回されていたようだ。湯水のごとく金を使ったのにろくな映像作品を残していない(もちろん、虫プロスタッフの育成やテレビアニメを普及させた功績は大きい)。
宮崎駿は落語の「寝床」(長屋の大家が下手な義太夫を住人に聞かせる話)を持ち出して公然と批判していたが、生前の“神様”を批判できる人もそういなかった。
中でも「火の鳥」の映像化は過去に数回試みられているがどれもこれもひどい。
78年『黎明編』市川崑監督(!)
脚本は谷川俊太郎(アトムの歌詞はそういやこの人だった)。火の鳥のシーンがアニメ。
80年『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』手塚治虫監督
これは原作の映画化ではなく、映画用に書き下したオリジナル。後日漫画化にする予定だったとか。
86年『火の鳥 鳳凰編』りんたろう監督
話が滅茶苦茶になっていた。火の鳥の中の代表作なのに手塚治虫はノーコメントだった。『我王の冒険』とかいう滅茶苦茶なゲームまで出されていた(ノミを投げて敵をやっつける。我王は片手しかないけど両手があった)。
あとは鹿の糞のように、ポロポロとビデオのみのどうでもいいような『宇宙編』などが制作された。
で、今回NHKが「黎明編(4話)」「復活編(2話)」「異形編(1話)」「太陽編(4話)」「未来編(2話)」の13話を放送。
4/4から放送がスタートしたのだけど今までのよりはずいぶんまとも。
『火の鳥』は過去・未来・過去・未来と話がだんだん現代に向かっていく話なので、この話の流れ方はどうかと思うが、『鳳凰編』(障害、穢れ)『羽衣編』(原発)などテレビでは扱いにくい物であるので仕方がないのかな。
…しまった。手塚オタクを悟られないようにさらっと書こうと思ったのに、こんなに書いてしまった。
ここに行ってみたいです。シティラウンジ 火の鳥

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