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04/06/30

6~9日目 ロドス島

6日目 晴れ アテネからロドス島へ
040626-1.jpg昼過ぎにチケットを買い、地下鉄で港へ。ロドスへの直行便ではなく、色々な島を巡っていく様子。到着時間を聞いてもみんな言うことが違う。ラジオを聞きながら本を読む。
今やSONY製品の壊れていない持ち物はこのラジオと携帯電話(携帯はそろそろ壊れそう)だけになってしまった。SONY製品は大好きなのだけど、相性が悪いのだろうかすぐに壊れてしまう。この短波ラジオは10年以上、旅行に行くたびに持っていっている。結構これが楽しみだったりする。ギリシャはFM局が多く、なかなか楽しい。島々にFM局があるようでFMミコノスというのが渋い選曲だった。ネットラジオはないのだろうか。日本に帰ったら探してみよう。
ガイドブックによると朝5時に着くとのこと。でも昼くらいじゃないかなぁとみんなは言う。テレビでチェコ・デンマーク戦を見ようと思ったけど、寝てしまう。

040628-0.jpg朝起きると10時。「やってしまった…」さすがに通り過ぎたかと思って焦る。…が、まだ着いていないとのこと。いいんだか、悪いんだか。甲板でリンゴを食べる。昨夜フェリーに乗る前のバスで一緒だったゲージに入れられていた黒い犬が隅っこに置かれていた。犬はすごくビクビクしていた。
ラウンジでパソコンで日記を書いているとジョージとビリーという6歳&4歳の兄弟がやってきた。親に聞いてきたのか「どこから来たの?」「名前は何?」と英語で聞いてくる。ファイルに入っている写真を見せると興味を示した。
どこにでもいるアホ兄弟でとても好感を持った。いくらお菓子をすすめても食べなかった。行儀のいい子たちだったのでデジカメを渡す。簡単に使い方を教え、「どこかで写真を撮ってきて」というと喜んでどこかへ行ってしまった。「これは僕」「これはお兄ちゃんが撮った」と弟のビリーが解説する。ビリーは積極派で人物をガシガシ取り、兄ジョージはシャイなのか風景写真が多かった。でも、隠し撮り風の女の子の写真もあり、全盛か共通、男子の秘めた変態性を垣間見た気がした。

昼過ぎにロドス島に到着。約20時間も乗っていたことになる。それなら早めにキャビンを予約すれば良かったと少し後悔。船では荷物に神経を使った。ちなみに船賃は30ユーロ。キャビンは1.5倍だという。飛行機が80ユーロくらいらしいので船もそんなに安いわけではないが、ホテル代の節約にはなった。
040628-1.jpgロドス島に上陸。シティは旧市街と新市街に分かれていて、車の入ることのできない旧市街に宿を取ることにした。なんでも紀元前12世紀からある街だと言う。3000年の歴史の中には侵略、奪還が繰り返されたというだけあって、街には城壁が張り巡らされ要塞都市になっている。土産物屋がなければ古代史映画の撮影ができそうな街並みだ。先日、取材で訪れたアテネ近郊の街もそうだったが観光地には何が大切かを、この国は良く知っていると思った。

脇道を見ると2人のバックパッカーが小さなホテルに入っていく様子だった。あまり、金を持っていそうにない2人だったのでそのホテルを覗いてみる。ベットが2つ、シャワー、トイレ、シーリングファン。無駄な物は何もない。無愛想な主人で簡潔な説明しかしない。一晩朝食付きで35ユーロ。アテネより20も安い。クーラー使うのには別途5ユーロが必要だという。暑いことは暑いけど、クーラーの必要な気候じゃない。第一、日本でもクーラー持っていないし。窓が2面あり、部屋が凄く綺麗なのでこのホテルに決める。シャワーを浴び、飯でも食べに行こうと階下にいく。親父が「お前、どんな音楽が好きなんだ?」と聞いてくる。日本語でも難しい質問だし、予想外の質問だったので、適当に「ブルースが好き」と答える。ここで親父のスイッチが入ってしまった。「そうか!俺もなんだよ。お前のために一曲弾こう。いいかい?」この笑顔の前に、誰がダメと言えるだろう。
040628-2.jpg「レッドツェッペリンはロックンロールだと誰もが言う。もちろんそうさ、でもレッドツェッペリンはブルースでもあるんだ」とレッドツェッペリンの曲を島中に聞こえるんじゃないかと思うほどの爆音でかけ、それに負けないギターの音がアンプから聞こえてくる。どうやら“泣く”ギターサウンドが大好きな様子で、ギュィィイイイイイイイーーーーーン、チュルルチュルル、ギュワンギュワンと泣きまくり。やっと終わったっと思って拍手をすると「ブルースは世界共通だな」とまた始めた。

そのあと、30分ほど親父のブルースによる国際交流がおこなわれた。「ロバート・プラントじゃなくって、ロバート・ジョンソンのブルースが好きなんだ」とは口が裂けても言えなかった。目に付いた店でチキンのギロ・ピタを食べる。ナンに肉や野菜を巻いた物でこれが滅法うまい。その後、宿に戻り昼寝。

夜になり、街に出る。新市街はリゾート観光地。バーやレストランが、バンドやでかいテレビをアピール。今日はフットボールも無いのであんまりそんなところには食指が向かない。ベトナム系の中華料理店を発見。久しぶりに米が食いたくなり、チャーハンを食べる。アジア系が食べているといい宣伝になるのか、僕がいると店が満員になった。気のせいだろうか。アジア系ウェイトレスが「また来てね」とお茶をポットでサービスしてくれた。「ベトナムの人ですか?」と聞くと「フィリピン人です」とのこと。フィリピン人の中華料理店か…。ギリギリセーフか。その後、道に迷い、彷徨い、もがき、苦しみ宿に着く。

8日目 晴れ ロドス島

040629.jpg朝飯はヨークシャ地方からきた陰鬱な中年夫婦達と共にホテルで取る。パンとジュースとなぜかカモミールティ。さすが、親父。紅茶の本場イングランドの夫妻も「なにこれ?中国のお茶?」と言っていた。親父に、あと2日はこのホテルにいると告げると喜んで「今日もお前のためにブルースを弾こう。午後になったら降りてこい。俺は掃除があるからな!」と親指を押っ立てられた。親父は従業員を怒鳴り散らしながら徹底的に掃除をしていた。

スゴイ偏執狂の様子だ。「俺の部屋も掃除するの?」と問うと、「いや、泊まっている部屋は4日ごとだ!」そういうものなの?注意して部屋に貼っている親父のメッセージを読むと掃除のことや、諸々の注意がかかれている。「部屋で食い物を食うな!アリが来るから」「当ホテルはランドリーサービスはない。付近にはランドリーサービスはあるが、私のお薦めは自分で洗うことだ!」「インサイドロックすれば、ドア壊します」など素敵な言葉が並ぶ。

新市街でマウンテンバイクを借りる。昔、ボルネオ島で借りた自転車が酷いボロだったので、ギアを中心に徹底的にチェックする(まぁ、ちゃんと動くかどうかを見ただけだけど)。「これにする」と一台を指さすと、兄ちゃんがホッとしたのか3日で9ユーロにまけてくれた。
近場のビーチに自転車で行く。地中海デビューしました。寝ころんで目を覚ますと周りがみんなトップレスだった。こういうのは正直対応に困る。で、周りの男どもはどうかというと、わざわざ見学には来ているので地中海でも素敵な出来事なのだろう。

もう少し先のビーチにも行ってみようと思い、自転車で向かう。今まで気づかなかったのだけど、スーパーマーケットが結構ある。アパートメンツタイプの部屋が多いようで、店の客層の多くは旅行者達だった。しかし、こちらのビーチ界隈は子連れが多い。もう少し長い旅行で連れあいがいれば自炊しても経済的で楽しいだろうなぁと思った。

ホテルのプライベートビーチに忍び込み、しばし寝ころぶ。帰りにたまらなく、ビールが飲みたくなり店に飛び込む。日本では絶対飲まないようなピッチャーのようなビールをガブリガブリと飲む。度数が少ないのかコッチに来てから結構飲んでいる。2ユーロ。“ITALIA”というシャツを着たデルピエロ似の店員がやって来て、「ごめん、店はいったん閉店なんだわ」という。出ようとすると「いやいや、好きなだけいて。じゃぁね」といって帰ってしまった。適当すぎる。…この島は泥棒はいないのか。

親父に見つからないようにそっと帰宅。しかし、なんで客がコソコソ帰らなくてはならないのか。いや、でも体が少しブルースを求めだした。

9日目 晴れ ロドス島

040630.jpg朝からトルコ行きの船のチケットを探す。チケット屋によって、値段がえらく違う。感じが良くて安くて即決しようと思ったら出入国税が別だったり、嫌な感じのおばさんだと思ったらどの店よりも安かったり。一晩パスポートを預けるので、あんまり適当に決められ無いなぁと今日は妙に、慎重。というのも、両替所で何気なく両替をしたら1000円相当の“コミッション”を取られていた。店の前には“NO COMMISSION”と書いてあった。でもよく見るとそれはその両替所の物ではなかった。これは、旅行者目当ての観光地の両替所がやる常套手段なのだけど、今頃こんなのに引っかかるなんて。後に銀行に行くとまともなレートの両替率だった(態度は滅茶苦茶悪かったけど)。

そういや、観光をしていないなぁと思い、近くの「The Place Of The Grand Master」という城へ。いやぁ、趣味のいい展示で頭が下がる。照明はほとんど自然光。通路の明かりも当時を再現した弱いライト。床面のモザイクは踏むとすり減るため、ロープで進入禁止にしている。行動の束縛は最小限にとどめている。各部屋にはおばちゃんやお姉さんがおり、あれこれ説明してくれる。ラオコーン像があったけど、本物はルーブルじゃなかったっけ?おばちゃんが「これが、世界的に有名なラオコーンよ」と言っていた。「これは本物?」という不作法なことも聞けず退散。本物かどうかは自分で決めればいいかなと思う。

一眼レフを持ってきているのに重いのでロドス島では一枚も撮っていない。ホテルに戻り、あちこち歩く。客観的に見て、僕の写真は退屈だ。構図の癖や遠慮がもはや動脈硬化をおこしている。アテネで同行したカメラマンのT氏のようにプロとしての使命感もないからあまり、人に断ってまで撮ることもない。T氏は粘って良く撮っていた。港をぶらぶらしていると、猫に餌をやっているマーキーさんという人に出会った。仕事が忙しくないときに餌をあげに来たり、付近の掃除をしているのだそうだ。「お前も猫飼ってるのか?」と聞かれ、「うん」と答えた。「部屋飼い?」「そう」「そっかー、部屋で飼ってるのかぁ」と残念そう。ドカンと広がる地中海の港町で寝ころんでいる猫は確かに幸せそうだ。でも、半分以上は目やにが着いており、何かしらの病気にかかっている様子だった。写真を何枚か撮らせてもらった。
ホテルの前まで戻ると、ギターが聞こえる。LEEさん(ブルース親父)が待ちかまえていた。今日はエリック・クラプトン、リッチー・ブラックモア、B・B・キング、あと知らない人などを一時間、みっちり聞かされる。最後に「これが俺の先生だ」とジョン・レノンで締めた。LEEさんはニューヨークのビルで働いていたとき、ジョン・レノンとエレベーターで2人っきりになったことがあるそうで、「もちろん、あわわわわ」ってなって何も話しかけられなかったよ。と嬉しそうに話していた。

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 ロドス島は中世の十字軍の要塞地で、島の回りにぐるりと城壁のある印象的なたたずまいの島だった。この島についた頃には放浪の旅も余裕で一年を超えていて、何処まで行ったら終わるのだろう?と、若干疑問のようなものも頭をよぎってた。  街中を歩いていると、「天国への階段」の「There's a feeling I get when I look to the west,And my spirit is crying for leaving」と言う... [Read More]

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